自治体同士の広域連携はどこまで進められるか?

最終更新:2026.09.23

岡山市と近隣7市5町でつくる「岡山連携中枢都市圏」は、2026年度で発足から10年を迎えます。人口減少や専門人材不足が進む中、公共施設、人材、システムなどを自治体ごとに抱えるのではなく、圏域全体で共同化を進められないか質問しました。

    岡山連携中枢都市圏

    広域連携

ニュースのポイント

広域連携から10年、図書館や交通などで連携

岡山市は、合同企業説明会、観光事業、図書館の相互利用、生活交通の確保などを成果として挙げました。2026年度には加齢性難聴への対応や不当要求への対応支援などにも取組を広げています。

専門職の共同確保は「調査研究」

土木技師などの専門職不足について、市は全国的な課題と認識。圏域市町との職員相互派遣の状況も踏まえ、広域の枠組みを使った専門職確保について調査研究するとしました。

システム共同化には前向き、物品調達には課題

電子申請や地理情報システムは既に県内自治体で共同利用しています。公共施設予約システムも次回更新などを機に共同利用を調査研究する一方、物品の共同調達は地元業者の受注機会などが課題としました。

ここが論点!

期待されること

  • 専門職の確保について、連携中枢都市圏の枠組みを活用した手法を調査研究する。

  • 公共施設予約システムについて、更新の機会を捉えて共同利用の可能性を調査研究する。

  • 市長も、圏域内の「水平連携」を今後さらに前向きに進める考えを示しました。

今後の注目点

  • 2027年度から始まる第3期ビジョンに、人口減少や人材不足への具体策がどこまで盛り込まれるか。

  • 公共施設や専門人材など、これまでより踏み込んだ共同化につながるか。

質問と市の回答

10年間の広域連携で、どのような成果がありましたか?

合同企業説明会や観光事業の共同実施、図書館の相互利用、生活交通の確保、結婚を希望する若者への支援などを進めてきました。市は、圏域全体の持続的な成長や暮らしやすさの向上につながっているとしています。

専門職を自治体間で共同確保できませんか?

土木技師などの確保は全国的な課題と認識しています。現在の職員相互派遣の効果も確認しながら、圏域の枠組みを活用した専門職確保について調査研究するとしました。

公共施設やシステムの共同化をさらに進めませんか?

公共施設の共同設置・運営は重要な取組の一つとしています。また、情報システムの共同化も効率的・効果的な場合があるとして、公共施設予約システムなどについて共同利用の可能性を調査研究するとしています。

前島けいたの考え

今後、人口減少が進む中で、全国に1,700以上ある基礎自治体単位で行政サービスを維持することは(特に人口規模の小さな市町村において、)難しくなるだろうという危機感があり、市町村合併に近い効果を生み出せるこの連携中枢都市圏事業は定期的に議会質問にしています。

2027年度から第3期連携中枢都市圏ビジョンの取組期間が始まることを踏まえ、連携中枢都市圏の連携をさらに深め、スケールメリットを生かした効率的な行政運営に取り組むべきとの思いで質問しました。

現在行っている公共施設、人材育成の連携だけでなく、人材採用や共同調達、情報システムの分野でもスケールメリットを生かした行政運営がなされることを期待しています。

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