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議会のこと
2026.08.02

7月27日(月)、28日(火)に、甲第140号議案「新アリーナ建設の賛否を問う住民投票条例の制定について」を議題とした臨時市議会が開かれました。今回は、臨時議会で感じたことや私の新アリーナに対する考えをお伝えします。
初日は、住民投票を求める市民団体を代表して8名の方が意見陳述をされました。
意見陳述で印象に残っているのは、2万1,009人もの方が、「アリーナ建設に関して住民投票をすべきだ」との考えで署名をしてくださったのにも関わらず、「住民投票は必要ない」と議会が結論づけて良いのか、と強く訴えられていたことです。
意見陳述の後、質疑が行われました。私も質疑に立ち、来年の統一地方選と同日に住民投票を行う場合にかかる費用は5,500万円、住民投票を単独実施する場合は2億6,000万円の費用がかかることを確認しました。
その後、議案が総務委員会に付託され、総務委員会内で話し合いが行われました。総務委員会では、委員長を除く8名で採決が行われ、賛成2、反対6で否決されました。公明党、おかやま創政会の反対理由が「条例案の不備」だったので、維新(私)、共産党の一部、みらいえの一部の議員で、指摘された条例案の不備を修正した修正案を提出しました。
※私には、この条例案に重大な不備があったとは思えません。また、指摘された点を修正した案にも公明党・創政会が反対したことを踏まえると、反対の本質的な理由は「条例案の不備」ではなく、「住民投票そのものが必要ない」という判断にあったのではないかと感じています。そうであるならば、その立場を最初から明確に説明する方が、市民に対してより誠実だったのではないでしょうか。
2日目は、修正案、原案について討論(一人会派の私には討論する権利は与えられていません)と採決が行われました。
まず修正案について採決が行われましたが、反対多数で否決されました。続いて原案について採決が行われ、こちらも反対多数で否決されました。私は修正案と原案のいずれにも賛成しましたが、実現には至りませんでした。
今後、11月議会で、現在280億と算出されている建設費の最新の値が出される予定です。住民投票条例案が否決され、今後も市長与党のペースでアリーナ関連の議案は可決されていくことが見込まれます。しかし、私のもとに寄せられる市民の声では、反対の声が多数を占めています。私は「市民の代表」として、その声を市政に届けるため、これからも反対の立場を貫いていきます。
そもそも新アリーナ構想は、2021年末に、岡山県経済団体連絡協議会及び岡山商工会議所から『アリーナ建設に向けた提言』が岡山市に提出されたのが始まりでした。経済界に続いて岡山シーガルズ、トライフープ岡山、岡山リベッツから「新アリーナの実現に向けて速やかな事業推進をお願いする」旨の要望書が、またアマチュアスポーツ関係者からは、「プロ・アマ双方の利用でシゲトーアリーナの予約がいっぱいで、大会を開きたくても会場が取れない。もう一つ大きなアリーナが必要」ということで、新アリーナの早期整備を求める要望書が提出されています。
私としては、新アリーナ推進派が訴えている新アリーナが必要な理由は大きく2つだと考えます。
現状のシゲトーアリーナが女子バレーボール、男子バスケットボールのトップリーグ基準を満たすトイレ設備やV I P設備を持っていないこと
プロスポーツ以外の屋内スポーツ団体の活動場所、大会開催場所の確保が難しいこと
この2点を解消できれば新アリーナは必要がなくなります。
1つ目の、基準を満たすアリーナが岡山県内に無い件については、これは県主体でやるべきことですが、シケトーアリーナを改修することで対応は可能です。また、プロスポーツの振興という観点から、岡山市もその改修費の一部を負担するなど、県と連携して整備を進めれば、県民・市民の双方にとってより良い形になると考えます。
2つ目の、屋内スポーツ団体が活動場所や大会開催場所の確保に苦慮しているという点については、新たに1~2か所の体育館を整備することで解消できると考えます。小規模で十分であれば六番川水の公園体育館規模の体育館を、大規模な施設が必要であれば浦安総合文化体育館規模の体育館を整備することで対応可能です。こうした整備であれば、アリーナを新設するよりも事業費を抑えられることは間違いないでしょう。
新アリーナ推進派は、「子どもたちが『将来あの舞台でプレーしたい』という夢や目標を持てる」「スポーツだけでなく、コンサートやイベントを通じて多様な文化に触れられる」と主張しています。
しかし、幸いにも岡山市は立地に恵まれており、大阪、神戸、広島、高松など、アリーナを備えた都市へのアクセスが良好です。私は、新たなアリーナを整備するよりも、市民所得を上げる施策や、結婚・妊娠・出産を望む人がその希望をかなえられる施策、福祉施策に力を入れるべきだと考えます。
その上で、「住むなら岡山市。休日は近隣都市でコンサートやイベントを楽しむ」そんなスタンスでまちづくりを進めることも一つの選択肢ではないでしょうか。
アリーナは「稼げる施設」であると推進派は言います。稼げる施設なのであれば、民設民営とし、民間に任せるべきです。民間に任せられることは民間に任せ、行政は子育て支援や福祉、防災など、行政にしか担えない分野に限られた財源を重点的に使うべきだと考えます。
これからも様々なご意見をお聞かせいただけますと幸いです。新アリーナの件にとどまらず、引き続きのご指導、ご支援をよろしく願いいたします。
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